注文住宅を建てた人の後悔ポイントは収納?収納計画は綿密に
注文住宅の醍醐味といえば、施主が間取りやデザイン、設備を自由に決められることでしょう。自由度の高い家づくりができるため、理想の暮らしを実現しやすいのがポイントです。ただ、考えなければならないポイントが多く、建てた後に後悔するケースもあります。そこで本記事では、注文住宅にありがちな後悔ポイントについて解説します。
後悔するポイントで最も多いのは「収納」
注文住宅を建てる場合、施主が住宅のあらゆる要素を自由に決定できます。間取りや外装、内装、設備、コンセントの位置、収納スペースなどを一から決められるのです。ただ、家づくりをする方の大半は、未経験の状態からスタートするでしょう。
また、実際の建物は施工完了後にしか確認できません。プランニングでは図面を見つつ、イメージをふくらませながら決めていかなければならないのです。そのため、建物が完成してから、実際に暮らしてみてから後悔するケースも少なくありません。とくに家づくりでは、現状の暮らしに注目して計画しがちでしょう。将来家族が増えたり、子どもが独立したり、自分自身の老後の生活を考えたるするのはむずかしいものです。つまり、住始めは快適でも、数年後・数十年後のライフスタイルが変わることで、後悔するケースもあるのです。
また、注文住宅の後悔ポイントで1位になっているのが「収納」についてです。一口に収納といっても、さまざまなスペースがあります。もっと奥行が欲しかった、もっとスペースを確保しておけばよかったなどと後悔するケースが多いのです。収納は何となく、リビングに一箇所、各スペースに一箇所と安易に決めてしまいがちですが、家族構成やモノの量、将来必要なスペースなどを考慮し、慎重に決めることが大切だといえるでしょう。
すっきり片付く見せない収納もおすすめ
既存住宅の多くは、収納率が6~7%しかないと言われています。十分な収納があると言われる住宅にするとなると、収納率10%を目指さなければなりません。ただ、単純に収納スペースを確保するだけでは、使い勝手がよいとは言えないでしょう。極端な例ですが、リビングだけに収納が集中していても不便に感じるのではないでしょうか。
そこで、収納計画の際は、家事導線・生活導線を考え、どこの場所に収納スペースを設けるのかを考えるのがポイントです。また、リビングに収納を確保する場合は、見せない収納にして部屋全体をすっきりさせるのがおすすめです。収納といっても、扉や引き出しのない見える状態の収納もあれば、収納している状態が見えないようにするものもあるでしょう。リビングの場合、見える収納は散らかっている印象になってしまいます。
そこで、キッチンの裏側スペースを活用する、テレビボードの裏側を活用するといった見えない収納を活用するのがおすすめです。スッキリして洗練された空間を維持しつつ、使い勝手のよい収納スペースを確保できます。リビング収納には、掃除機や文房具、ハンカチなどを収納するケースが多いです。何を収納するかをあらかじめ決めておくと、後々収納スペースが足りないという問題を回避できます。
収納を決める際に重要なポイントとは
収納スペースについて後悔しない家づくりをするためにも、収納計画で重要なポイントを解説します。まず、玄関収納を十分に確保することです。収納計画の際、ついついリビングやクローゼットといったメインのスペースに注目してしまいがちです。
しかし、靴はもちろん、アウトドア用品やベビーカー、釣り用品など、家に持ち込みたくない大きな荷物もあるでしょう。その場合、玄関に収納がなければ悩むことになります。玄関に収納しなければならないモノは必要以上に多いと考え、十分なスペースを確保しましょう。
また、子ども部屋の収納も見落としがちなポイントです。なんとなく、クローゼットを一箇所だけつける方も多いですが、それだけでは不十分かもしれません。子どもは成長するにつれて、モノが増えていきます。将来の収納スペースとして十分かどうか、クローゼットの中身についても考えておくのがおすすめです。
また、家全体の収納率で考えてるのもポイントの一つでしょう。十分な収納があると判断される収納率は10%とされています。各所に収納を設置したつもりでも、収納率を計算してみると7%しかなかったとなると収納スペースが足りていないのかもしれません。収納率はあくまで基準ですが、目安として使ってみるのがおすすめです。
まとめ
注文住宅で後悔しがちなのが、収納スペースについてです。住み始めてからスペースが足りない、使い勝手が悪いといった後悔を抱えないよう、慎重に計画しましょう。また、一口に収納スペースといっても、見せる収納、見せない収納もあれば、大きさや扉の開き方などが異なります。家事導線・生活導線を考え、何をどこに収納するのが便利かを考えるのがおすすめです。また、子ども部屋や玄関収納は見落としがちな収納なので気を付けましょう。