注文住宅の予算はどうやって決めるの?費用の内訳も解説!
こだわりの詰まったマイホームを建てるには、どのくらいのお金が必要なのかご存知ですか?頭金、ローン、保険料、税金…家の代金を払うだけでは、終わりません。それでは、いったいどれほどのお金を用意しておけば安心なのでしょうか?本記事では、注文住宅に必要な金額や内訳をご紹介します。
注文住宅の予算を決める方法とは
注文住宅は、注文に従って建築する家のことです。注文内容によって、セミオーダー・フルオーダーとも呼ばれています。要望をふんだんに盛り込むことができるので、自由度が高いのが特徴です。理想の家を手に入れるための手段として、注文住宅は人気があります。
しかし、全てを一から作るので自由度が高い反面、建築までに時間がかかることも理解しましょう。建築に必要な時間・予算を把握したうえで検討することが大切です。では、具体的にどのように決めればいいのかを確認していきましょう。
自己資金とローンのバランスを考える
貯金額とローンを組み合わせて、月々の支払い可能金額を明確にしましょう。イメージだけで進めるのではなく、少なくとも過去1年間の収支を確認してください。生活費・交際費・雑費・光熱費・交通費など、全ての出費を考慮したうえで、判断する必要があります。年収の25%×返済年数が、無理のない住宅ローンの借入金額とされています。
どんな設備が必要か考える
注文住宅は、要望を盛り込んだオーダーメイドの住宅です。こだわろうと思えば、いくらでもこだわることができます。どのような設備が必要なのか、どのような家にしたいのか、引っ越す予定はあるのか、さまざまなシチュエーションを想定して考えてみましょう。設備を追加することでどのように金額が変動するのかを知ることで、予算の見当をつけられます。
注文住宅に必要な費用の内訳
注文住宅に必要な費用の内訳は以下のとおりです。頭金や月々の返済額だけでなく、突発的に必要になる費用もあるので余裕をもった計画を立てましょう。
すぐに支払うもの
頭金、引っ越し費用など
注文住宅を購入するにあたって必要になるのが、頭金です。頭金とは住宅購入費用の一部で、住宅ローンとは別に先払いする金額です。頭金は必ずしも必要なわけではありませんが、ローンの利息額を考えるといくらか先に支払っておくのが得策でしょう。一般的には、購入費用の2〜3割を頭金とするのが望ましいとされています。
今後支払うもの
ローン返済、保険料、税金など
注文住宅購入後に発生するのは、ローンの返済だけではありません。保険料や税金など、住宅の所有を続けるためにはいくつかの支払いが発生します。月々の支払いだけでなく、年間での支払額をイメージすることも大切です。インターネット上でローン返済のシミュレーションもできるので、積極的に活用してみてください。
突発的に支払いが必要なもの
メンテナンス費用、リフォーム費用など
経年劣化や災害によって、急なメンテナンスやリフォームが必要になる可能性もあります。子供の成長に合わせて支出はどんどん増えていくので、返済額は無理のない金額に設定しましょう。万一の時に使える費用を用意しておけば、気持ちも楽になります。用意した費用が不要になれば、繰り上げ返済ももちろん可能です。
予算を決めるときに注意すべきポイント
これまで、返済のシミュレーションや費用の内訳を理解することが大切だと伝えてきました。しかし金額だけに注目して、夢や理想をおざなりにするのはいかがなものでしょうか。金額を脇に置いて考えることはできませんが、マイホームを手に入れてからの人生をいかに楽しむかも同時に考えてみましょう。
後悔の残らない家を建てる
注文住宅ならではの理想を詰め込んだ家造りは、とても人気です。しかしいざ金額を突きつけられると、諦めてしまう設備も多くあるでしょう。数十年にわたるローン返済を考えると、理想に優先順位をつけなければなりません。
とはいえ、人生の大半を過ごす場所です。小さな不満であっても、蓄積によって大きな後悔に変わることもあります。予算という大きなハードルはありますが、全てを妥協するのはもったいないですよね。理想の家で後悔のない日々を送るためには、どうしたらいいのか。明確な答えはありませんが、納得できるかたちを見つけてください。
ライフプランを立てて優先順位を明確にする
入居後のライフプランを考えることで、注文住宅に必要な設備の優先順位をつけることができます。家族構成・子供やペットの有無・引っ越しの予定・お仕事・趣味など、人生を構築する要素も含めて人生設計をしてみてください。
設計どおりに生きることは容易くありませんが、プランを決めることで必要な設備を絞り込めます。たとえば、子供やペットのいる人生ならば庭を、マリンスポーツを楽しむならば屋外シャワーを、在宅勤務であれば書斎を。家で歳を重ねる自分自身を想像してみましょう。
まとめ
注文住宅は、ライフプランニングとシミュレーションによって予算を決めることができます。自由に理想を詰め込むことはできますが、予算というハードルを前にすると全てを適えるのは難しいでしょう。しかし自宅は人生の大半を過ごす、憩いの場所でもあります。理想と現実の差に落胆することもあるかもしれませんが、後悔が残らないよう入居後のイメージをしっかりと膨らませてみましょう。日々の積み重ねと金額どちらが大切か、上手く折り合いをつける必要があります。