注文住宅を建てるための土地を探す際のポイントとは?
家づくりをする際、土地をもっていない場合は土地探しからスタートする必要があります。注文住宅を建てるための土地を探すためには、押さえるべきポイントがあるのです。適切な方法や手順で土地を選定しないと、後悔につながるかもしれません。そうならないためにも、土地探しの方法や手順を知っておきましょう。
注文住宅用の土地を探す方法
注文住宅を建てるための土地探しは、いくつかの方法があります。こちらで、代表的な土地探しの方法を詳しく説明しましょう。
ハウスメーカーに相談する
まずは、ハウスメーカーに相談する方法です。ハウスメーカーは家を建てる専門家ですが、土地探しもサポートしています。とくに、そのハウスメーカーで建てたい住宅に適した土地を提案してもらえるので、効率的に希望条件に近い土地を見つけられるのです。
さらに、土地と建物を一括で予算設定できるため、費用面での不安が少なく、比較的安心して土地探しを進められます。
不動産に相談する
次に、不動産に相談する方法です。不動産は土地情報のプロフェッショナルで、さまざまな地域の土地情報をもっています。
とくに、住宅を建てたい地域にある不動産に行くと、その地域特有の情報やインターネットには掲載されていない独自の情報を提供してもらえる場合があるのです。複数の不動産を訪ねると、より多くの選択肢を得られます。
インターネットで調べる
インターネットで検索するという方法もあります。インターネットは膨大な情報が集まる場所で、多くの土地情報を手軽に探せるのが大きなメリットです。とくに、現在住んでいる場所が建築予定地から遠い場合は、まずはインターネットでリサーチを始めるとよいでしょう。
ただし、インターネットの情報だけで決定するのは避けるべきです。実際の周辺環境や雰囲気は現地に行かないとわからないため、現地確認も行いましょう。
実際に足を運ぶ
実際に足を運んで土地を探す方法もおすすめです。実際に現地を訪れると、インターネットや不動産屋の情報だけでは得られない生の情報を得られます。たとえば、周辺の臭いや音、近隣住民の雰囲気など、現地に行って初めて分かる情報は多いです。
また、まだインターネットに掲載されていない新しい土地が見つかる場合もあるため、一度は現地を訪れて自分の目で確認するのをおすすめします。
注文住宅用の土地を探す手順
土地を探して注文住宅を建てる場合には、いくつかの手順を踏む必要があります。こちらで、その手順を順を追って解説しましょう。
予算を定める
まず、最初のステップは予算を決めることです。土地にどのくらいの費用をかけられるのかを明確にしますが、これは建物の予算を考慮した上で決定します。最大限出せる金額を基準にするのではなく、建物を建てるための資金を確保した上で、残りの予算を土地に割り当てるようにしましょう。
これにより、土地購入後に建物の資金が不足する事態を避けられます。予算設定の際には、ハウスメーカーに相談すると安心です。
条件の優先順位を決める
次に、土地探しを効率化するために、条件に優先順位をつけます。地域、駅からの距離、土地の広さ、学区、スーパーまでの距離といった周辺環境、日当たりなど、さまざまな条件がありますが、自分や家族にとってもっとも重要な条件を明確にしましょう。
ただし、予算を最優先事項とすることをおすすめします。予算を超えた土地を購入してしまうと、全体の計画が狂ってしまう可能性があるからです。
土地を探す
条件が決まったら、具体的に土地を探し始めます。ハウスメーカー、不動産屋、インターネットなど、複数の方法を駆使して土地情報を集めましょう。
この際、土地探しと並行して依頼するハウスメーカーを決めておくとスムーズです。ハウスメーカーが決まっていると、住宅建築の見積もりが出ているため、予算内で適した土地を見つけやすくなります。
土地の調査をする
土地が見つかったら、契約前に必ず土地の調査を行います。住宅向けの土地であるか、周辺環境を含めて総合的に確認しましょう。
理想的な土地であっても、土砂崩れや水害のリスクがある場合があるので、ハザードマップをチェックすることが重要です。以前に工場があった土地は、土壌汚染の可能性もあるため、必要に応じて土壌汚染の調査も行いましょう。
契約を行う
次に、土地の契約を行います。土地の契約には手付金が必要となるケースが多く、住宅ローンは建物の引き渡し時に契約できるものが一般的なため、土地購入時にはまとまった自己資金が必要です。
必要に応じてつなぎ融資を受ける
さらに、住宅ローンが下りるまでの間には、土地の購入代金や建築費用がかかります。前述の費用を自己資金だけでまかなうのは難しいため、つなぎ融資を受けるのが一般的です。
つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高めですが、住宅ローンが下りた後にはすぐに完済できるため、短期間だけ高金利で返済する形になります。
注文住宅用の土地を探す際のポイント
土地探しの際に重要なポイントがあります。重要なポイントは、以下の2つです。
施工会社を早めに探す
まず、施工会社をなるべく早めに探すことが重要です。建物の予算が確定しないと、土地にかける予算を決めることが難しくなってしまいます。したがって、土地探しと同時に、もしくはそれよりも先に施工会社を探しておくことがおすすめです。
結果的に、土地を契約した後、迅速に住宅建築に着手できます。土地探しの後にハウスメーカーに相談しても、予算や土地条件と建築計画が合わないというリスクが生じるでしょう。
希望条件と合わない場合でも住宅の設計でカバー可能
土地の条件が完全に合わなくても、住宅設計でカバーできる場合があります。条件に合う土地が見つからない場合でも、施工実績のあるハウスメーカーと相談しながら土地を決めると、選択肢が広がるのです。
このように、土地探しの際には施工会社との連携や建築の柔軟性を考慮しましょう。
まとめ
注文住宅を建てる際の土地探しは、施工会社の早期選定と柔軟性がカギとなります。早めの施工会社の選定は、予算や計画の整合性を確保し、土地選びをスムーズに進めるために重要です。
また、希望条件に合わない土地でも、施工会社との協力で設計上の調整が可能です。土地探しには焦らず、ハウスメーカーと連携しながら柔軟に選択肢を検討することが成功のカギとなります。
本記事の内容を有効活用して、あなたのニーズに合った土地を探してみてください。